サルコイドーシス

サルコイドーシス

肺・目・皮膚などに異常な細胞からなる肉のかたまり(類上皮細胞という)のようなものができる病気です。原因は不明で、厚生労働省の特定疾患に指定されています。

全身の臓器や組織に肉芽腫(にくがしゅ)性の病変をつくる疾患で男女とも20歳代に多く発症します。一般に自覚症状があまりなく,集団検診の際の胸部X線検査で両側肺門リンパ節の腫張(しゅちょう)や肺病変で偶然発見されることが多く、病気の進行とともに症状は多彩となります。

肺の病変のほかに眼の病変による視力障害,皮疹(ひしん),肝臓や脾臓(ひぞう)の腫大,心臓障害など症状の顕れ方は様々です。治療は症状に応じた対症療法が採られます。かつては副腎(ふくじん)皮質ホルモンが使われていましたが,現在では肺胞,心臓などの症状にのみ使用されています。1974年厚生省の難病指定を受けた病気です。