【視野とは】
視野とは眼球を動かさず真っ直ぐ正面を見た状態で見ることができる範囲のことをいいます。
目を動かさないである一点を見ます(この点を固視点といいます)。視野はその固視点を中心として見える範囲を角度で表します。一般には片目でだいたい耳側に100°鼻側に60°上方に60°下方に70°位の範囲が見えるといわれています。これは年齢やその時の体調など状態によって見える範囲の広さは変わってきます。
眼の病気のによっては視野に大きく影響する病気があり、その病気の進行状態や程度を知るためにも視野の測定は重要な検査といえます。
この視野を調べる検査方法は2種類あります。視野全体の広さを調べる方法と、視野内の感度を検査する方法があります。視野全体の広さを調べる方法を「動的視野検査」視野内の感度を検査する方法を「静的視野検査」といいます。どちらを行うかは病気の種類や病気の進みかたによって変わってきます。
検査で使用する器機は異なりますが、どちらの検査も中心の一点(固視点)を見ているとき、周辺に光が見えたら合図をしていただくという方法で、検査を進めます。この時注意すべきことは、眼をキョロキョロと動かさずに一点(固視点)だけを見ていただくということです。
視野とは眼を動かさずに見ることのできる範囲のことをいいますので、眼を動かしてしまうと正しい検査ができなくなくなってしまいます。検査時間は動的視野検査は片目で10~15分くらい、静的視野検査は4~5分くらいかかります。(症状や状態によって検査に要する時間は多少前後します。)