視力検査
視力検査は眼の代表的な検査です。学校健診などでよく知っている人も多いと思います。
検査方法としてはランドルト環という“C”の切れ目がどこまでわかるかをチェックする方法がよく行われます。
視力には裸眼視力・矯正視力・遠見視力・近見視力などがあり、眼科で見え方を評価する場合は主に矯正視力で行います。矯正視力とは近視や遠視・乱視などをレンズで矯正してその人がどれくらい見えるのかを表したものです。眼に病気がある場合には、どんなレンズを入れても視力は測れません。そのため、視力検査は重要な視力機能の評価であるといえます。そのため眼疾患の管理や治療を進めるうえでも矯正視力は、必要不可欠なものといえます。視力検査では目を細たり、前かがみになったり、メガネの上から覗くなどすると正しく視力機能の評価を受けることができない場合があります。正しい姿勢で検査を受けるようにしましょう。
小児の視力検査では、どこまで見えるかだけでなく、きちんと視力が発達しているかどうかも検査します。視力の発達が年齢に応じたものではない場合や、左右の視力値に差がある場合には早目に原因を究明し、併せて適切な治療を受ける必要があります。
老眼(老視)も視力検査で評価します。老眼の場合は近見視力検査(30cmの距離でどこまで見えるかをチェック)をします。
老視は、年齢とともに目のピントを合わせる機能が衰えてくるため、遠くや近くなど距離が変わるものにピントを合わせることが困難になった状態を言います。一般には40歳ごろからはじまり60歳位まで徐々に進みます。無理をして近くを見たりすると疲れ目(眼精疲労)や頭痛・肩こりなどの症状が顕れることがあります。
必要に応じメガネ(老眼鏡)の使用をお勧めします。
※老眼鏡を使うからといって、老眼が進行することはありません。